冷たい雨
2010/5/11 (火) 10:01:50
水蒸気が凝結してできた水滴が、気温0℃を大きく下回る空気の中に(上昇して)入って凍り、氷晶となって成長し、気温0℃を大きく上回る空気の中に(落下して)入って融け、降る雨。解けずに降れば雪など(その他に霰、雹が含まれる)になる。
「気温0℃を大きく下回る空気」で凍るとしているが、実際の空気中では、気温が0℃を少し下回ったくらいでは凍結が始まらないことが多いためである。温度0℃以下で凍らない状態を過冷却と言う。
雲の中で一部の水滴が凍って氷晶になり始めると、まだ凍っていない過冷却の水滴は蒸発して氷晶の表面に昇華するため、急速に成長する。
氷晶が落下する途中で、気温が摂氏0℃より高い領域に達すると氷晶は融け始め、完全に融けると液体となり、雨粒となる。融けきれない場合は雪となる。地上の気温が摂氏2℃以上の場合、上空1500mで-6℃以上、または上空-5500mで-30℃以上で冷たい雨(または霙)である。
「気温0℃を大きく上回る空気」で融けるとしているが、これは、氷晶が0℃以上になっても、氷晶が昇華してその際に奪われる昇華熱により氷晶の温度が低下するため、0℃を数℃上回らないと完全に融けない。また、湿度が高いほどこのときの温度は低くなる。
日本の降雨の8割はこの「冷たい雨」の機構で起こるといわれている。
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